ガンマ-フィ-ルドシンポジウム委員会
来たる7月14日、15日の2日間、水戸市において「第49回ガンマーフィールドシンポジウム」を開催することにいたしましたので、ご案内申し上げます。今回のシンポジウムは「新たな育種と有用突然変異」のテ-マを掲げ、ご活躍中の9人の講演者の方々から貴重なご講演を頂くこととしております。突然変異について掘り下げた解析と一歩進んだ利用を見据え、新しい作物育種の展開について討論することにしています。
基調講演としましては、東京大学の長戸康郎先生から「イネの多様な発生突然変異と農業形質」と題して、イネにおける発生過程に関連した様々な突然変異について農業形質の観点からご講演をいただくことにしています。また、一般講演として8名の先生方にご講演をいただきます。2日目の総合討論では名古屋大学の北野英己先生を座長として、議論を深めることにしています。
「ガンマーフィールドシンポジウム」の名称は、1960年に放射線育種場がガンマーフィールド(野外照射圃場)を併設する研究機関として設立され、その2年後の1962年に第1回目のシンポジウムを発足させた際に命名されたものです。ガンマーフィールドシンポジウムでは植物を対象として突然変異に関係する育種学、遺伝学、放射線生物学、分子生物学および関連研究分野の研究成果や最新情報を発表し、広く研究者や技術者、学生の相互の知見を共有するためのサマースクールとして、また、産学官の情報交流の場として開催されてきました。以後、このシンポジウムは毎年開催され、今回49回を迎えました。発表成果は「Gamma Field Symposia」として英文で刊行され、参加者、国内研究機関および海外の関連機関に配布しています。なお、第1号から第46号までのバックナンバーをPDF化し、農業生物資源研究所のホームページに掲載してありますのでご覧下さい。
シンポジウムの後には、ガンマーフィールドへの見学会を実施しています。この野外照射施設は突然変異誘発の施設としてのみならず、原子力の平和利用のシンボルとして、また教育の場として国内外の注目を集めてまいりました。設立当時、世界では十数カ所を数えた野外照射施設も、多くはその姿を消しました。わが国のガンマーフィールドは、現在世界最大の野外照射施設として、今なお新しい研究開発を続けています。今後、放射線育種のみならず、突然変異リソースの構築や遺伝子機能解明等の分野で突然変異研究の果たす役割はさらに重要になっていくものと考えられます。
今回のシンポジウムを夏休み前のサマースクールとしてご活用いただきますよう、多数の皆様のご参加をお待ちしております。